吉寅でランチ@大阪堺筋本町│老舗うなぎ屋で鰻づくし･上を食べる

公開

2012年12月20日(木) 05:57

老舗のうなぎ屋吉寅(よしとら）のランチをミシュランごっこ(=採点)。

戦前から営業しているうなぎ屋さんだそうですね。

地下鉄堺筋本町駅から徒歩5分にあります。
通りから奥まったところに門が構えられており、老舗の風格を感じさせる佇まいです。

愛想の良い女性に案内され、テーブル席に着きます。
中は広くて、結構な人数が入れそう。
手入れをされた中庭もあります。
接待と思わしきサラリーマン、カップル、おひとり様の女性、と客層は様々でした。

年季を感じる店内ですが、清潔にされているのでそれが逆に良いくらいです。
品のあるインテリア、程良い調光で落ち着いた雰囲気。
席間もゆったりしていて、くつろげますね。

メニューは、鰻重・鰻丼が￥4,000弱。
ランチでも注文できるコースが￥6,200～

今回は、なんと【鰻づくし上】というコースをご馳走になっちゃいました。
お値段は、税別￥7,800。

ありがとうございます…

内容としては、〔肝煮、白焼き、鰻ざく、鰻巻き、鰻重、汁物、デザート〕になります。

まずは、小鉢に入れられた焼肝。

肝独特の臭みや苦味が無いのは、良い鰻を使っているからかな？
しっかり煮込まれていて、味の淡い佃煮のようなお味です。
真っ昼間ですが、お酒が欲しくなってしまう１品です。

続いて、白焼きです。

表面はカリっと焼かれ、中はふっくら、クリ～ミ～な食感。
さすが、絶妙な焼き加減ですね。

「わさび醤油で、お好みで柚子胡椒を足してお召し上がりください」

とのこと。

個人的には、わさび醤油だけだと少し物足りない感が。
柚子胡椒を併せて出してくれたのは、大正解だと思います。
付け合わせの茗荷の酢漬けが、箸休めにちょうど良いです。

ここで酒無しに耐えれず、せめてものノンアルコールビールを注文。
合いますわ～…

次に、鰻ざく。

胡瓜と山芋があしらわれています。
高さを出して盛り付けてあり、見た目が美しいですね。
甘みと酸味のバランスがよく、さっぱりいただけました。

鰻巻きはふんわり、とろ～りで絶品！

中のおだしがあふれんばかりというか、ちゅるりとした舌触りで堪らない。
優しいだしの味でほっとさせてくれる…なんとも言えない美味しさです。

いよいよ、メイン。

基本的なセットは鰻重になるみたいなのですが、

「お好みでしたら、鰻丼にもお取り替え出来ますよ」

と店員さんが言ってくれたので、たれとごはんのハーモニーを堪能すべく鰻丼に変更。

さあ、ふたを開ける前から少し尻尾のはみ出している鰻ちゃん…。

期待通りの大ぶりです！

ちなみに【鰻づくし中】では半身(￥6,200)、【鰻づくし上】では１匹の鰻が入るそう。
香ばしい香り…食欲を誘いますねえ。

肉厚ですが、ふわりとしていて、皮はさっくり柔らかい。
たしか【吉寅】さんの鰻は江戸前で、蒸し上げる派だと聞きました

鰻の身も、たれの味も比較的あっさりしています。
最初は少し物足りない感じもありましたが、食べ進めて行くとちょうど良いかなと思えるがさすが。
よく考えて作られているたれなのでしょうね。

汁物は、肝吸、豆腐の赤出汁、珍しいのが「肝の赤出汁」。
初めて出合ったので、肝の赤出汁を注文しました。

赤出汁はほっこりさせてくれる味わい…
美味しいのですが、肝の繊細な味に勝ってしまいますね。
やっぱり、肝には吸い物が正解かなと思います。

デザートは、抹茶アイス。

アクセントで乗せられたあずきのソースが素敵な一工夫になっていました。

ボリュームたっぷりで、鰻を贅沢に味わうことが出来るコースでした。
お値段は決して安いとは言えませんが、お店の雰囲気や料理の質を考慮すると、値段相応かなと思えます。

稚魚の値段が上がったりと大変かと思いますが、これからも伝統の味を守り続けてもらいたい【吉寅】さんです。

「吉寅(よしとら) in大阪･堺筋本町」
だっちん。総合評価：★4

↓採点内訳↓
点数は　1（悪）→5（良）　にて。3が標準点です。

　○料理・味
■味：　4
■見た目：　4
■プラスアルファ：　4

　○サービス
■出る速さ：　4
■接客：　4
■コストパフォーマンス：　3

　○雰囲気
■混雑具合：　3
■席の過ごし易さ：　4
■内装：　4

吉寅

関連ランキング：うなぎ | 堺筋本町駅、本町駅、北浜駅