★3.5【野口太郎(のぐちたろう)】大阪市ディナー/ミシュラン2012年掲載店/和食全般/日本料理･割烹/創作料理/google+

公開

2011年04月23日(土) 10:36

大阪市北新地にある隠れ家料理店【野口太郎(のぐちたろう)】。
知人が｢新しい和食処を発掘したい｣とおっしゃったので、食べログで気になっていたこちらを提案。
便乗してディナーに連れて来てもらっちゃいました。

JR北新地駅から徒歩5分ほどにあるビルに入っています。
EVで3Fまで上がると「野口太郎」のプレートがかかった扉が。
みなさんのレビューで確認済みだったので驚きませんでしたが、知らなかったら｢大橋ビル(ビル名)の大家さんの家？｣と思ってしまいそう。

扉を開けると、そこは玄関
…ではなく、ちゃんとお料理屋さんだったのでほっとしました。
良い具合に照明が落とされ、カウンター席だけなのでダイニングバーのような感じ。
壁には焼き物やアンティークのグラスがディスプレイされ、和モダンな内装ですね。
カウンターの真ん中あたりには焼き場が見えます。

予約時にお料理の確認をしたところ、おまかせコースのみだそうです。
予算は食べて飲んで、￥10,000～1,5000　が目安とのことです。

お店は30代前半くらいのお若い店主と同じ歳くらいの男性とふたりで切り盛りされていました。
余談にはなりますが、ふたりともなかなかのイケメンで右腕(？)の男性は｢驚くほど｣市川海老蔵に似てます。
店主はもくもくと調理をしながらも、お料理を出す際は気さくなキャラクターを見せてくれたりと、メリハリのある接客で良い感じです。
海老蔵は、物静か…うーん、ポジション的には彼が気さくなって欲しいのですが…。

お料理は最初に苦手な食材など聞いてもらい、あとは店主が美味しいと思うものを少量ずつ、たくさんの種類出していってくれます。メニューはありません。
おなかいっぱいになったらストップというスタイルです。

お料理はおばんざいが多く、目の前で炙ってくれる炭火焼の料理がメインな模様。
素材と調理の丁寧さが伝わってくる、お上品な味わいで美味しいものばかりです。

今回頂いたのは、
・菜の花＆マイクロトマトのおひたし
・のれそれ
・蛍烏賊
・金時人参のきんぴら
・カツオの炙り
・伊勢海老の炭火焼とちょこっとお造り
・鰻のパルメジャンチーズがけ
・伊勢海老の味噌汁
・〆のごはん
他にもあった気がするのですが、お酒がすすんでしまったため記憶にありません…。

鰻のパルメジャンチーズがけは結構サプライズでした。
初めていただく組み合わせ。
炭火で焼き上げた表面パリパリの鰻、こちらの仕上げに削ったパルメザンを振りかけたというもの。
チーズが優しい味だからか良い塩梅に風味が加わり、珍しいながらも美味しくいただけました。

伊勢海老料理は、元気な海老さんをカウンターでガガッと絞めて、炭火焼で調理。
炭火焼との一品を｢ちょこっとお造り｣と表現したのは、頭の部分に若干残ってた身をいただいたから。もしかしたら、お造りでなくて飾りだったのかも…。
残った頭もちゃんと味噌汁として出してもらえました。
伊勢海老のお出汁が濃厚で美味しいです～。

〆のごはんは3種類から選択。
本日はねぎとろ丼、ビーフカレー、卵かけごはん。
私はカレー、同行者さんはねぎとろ丼をチョイス。
カレーも美味しいのだけど…一口もらったねぎとろ丼が美味しすぎた！
見るからにつやつやピンクの｢トロっトロ｣の｢とろ｣！
卵かけご飯は他の方が食べているのを見たところ、牛肉しぐれも一緒に出してもらってました。
こちらも美味しそうでした～。

さて、レビューにも納得な素敵なお店。
満足は満足…なのですが、自腹じゃ無理なお値段(私的にはコストパフォーマンス的に良いとは思えない)もあって、評価が迷うところ。
使い勝手としては、ある程度気心しれた仲の場合の接待や、舌の肥えた通な方のおひとりさま食事用…でしょうか？
雰囲気といい、私的にはどのようなシーンで使うべきなのか思い浮かばない当たり、再訪は無いだろうなあというお店。

【野口太郎ワールド】

を堪能するためにわざわざ訪れる、ある意味アミューズメントパークなのかも知れません。
通ったら、もっと色んな発見があるのかも。

－だっちん。採点－
※点数は　1（悪）→5（良）　にて。3が標準点です。

○料理・味
■味：　4
■見た目：　4
■プラスアルファ：　4

　○サービス
■出る速さ：　3
■接客：　4
■コストパフォーマンス：　2

　○雰囲気
■混雑具合：　3
■席の過ごし易さ：　3
■内装：　4